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泥めんこ製作

棚奥屋では、出土遺物の保護および、埋蔵文化財発掘調査報告書の著作権の観点から、泥めんこのレプリカ制作し、そこから採択した拓本をデザインとして使用しています。

泥めんこのモチーフについては、報告書に掲載されている出土遺物を参照し、できる限り忠実に再現を試みています。出土遺物の経年劣化、破損等による欠損部分については、その一部を補完しています。

レプリカの制作に際しては、数多くの研究者の方々が製作技法について研究報告をあげられています。奥棚屋では複数の製作技法からサンプルを作成してみた上で、仲光克顕氏(中央区教育委員会)の制作技法がもっとも再現性が高いと考え、その手順に則って作成しています。

版木に泥めんこのモチーフをスケッチし、彫刻刀で彫ります。

泥めんこの厚さに粘土を伸ばし、そこにモチーフの版木を押印していきます。円柱状の型抜き器でくり抜いて、泥めんこの元が出来上がります。

 

乾燥後、炭火で低温から徐々に温度を上げ、焼成します。最初は炭素が吸着し、黒くなりますが、焼成とともに炭素が消失し、褐色になります。これで泥めんこのレプリカが完成します。

棚奥屋では、こうして出来た泥めんこから拓本をとり、泥めんこバックなどのアイテムをデザインしています。​

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